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2013年3月

シャープにさよなら。

仕事の内容じゃなくて、仕事の方針に確たる指針を持たなかったせいでシャープが潰れそう。優れた技術をいっぱい持っていても、だめなんだなあ。挙句サムスンから100億円借りたら、どれだけのものを持っていかれるか分らない。目のつけどころがおかしいわけだが、もうどうすることも出来なかったのだろう。一度潰して清算、(技術流出の前に)分社化して食えるところだけ自活の道を選ぶ方がいい気がする。

円高放置で偉い目にあってつぶれたエルピーダと違うところは、「○○を買うならシャープのがいいな」という製品が思いつかないことだ。シャープペンシルをつくり、電子レンジのターンテーブルを考え付いた早川電機、最後の花は中国での空気清浄機売り上げになるだろう。ゴパンで一矢報いたサンヨーと違うのは、引き受け先がないことか。

うちはシャープの家電が結構ある家なのだが、もう増えることはないのだろうなあ。

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DJANGO

春にはスピルバーグ監督の『リンカーン』が上映予定。アメリカで最も偉大な大統領とされ、The Great Emancipatorと呼ばれるエイブラハム・リンカーン(1809-65)は奴隷解放に大きく歴史の舵を切ったわけだが(そのくせインディアンに対しては苛烈だったことが知られる)、その作品を見る前に是非見たいのが『ジャンゴ』。単なるマカロニウェスタン・リミックスではない、南部奴隷制度の残虐をこれでもかと叩きつける。タランティーノ作品を映画館で見るのは僕、はじめてだ。クリシェで映画を作るとタランティーノになる。それは映画愛が強すぎて、好きな作品を繰り返し繰り返しビデオで見ていた人の作風なのだが(ペドロ・アルモドバルも同様)、それにしても最高にかっこいい、そして考えさせられる映画になっている。まだまだ上映館も多い。もう3月も終わろうとしているが、今年これまでで見た作品の中では間違いなく一番におすすめしたい。

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Fully blossoming.

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「1.21ジゴワットだと?」

『バック・トゥ・ザ・フューチャー』を見てきました。すばらしかった。ほんとうに、すばらしかった。

観客はまず、この作品を見ていて、かつ大好きな人たちだと思うので、それを大画面で確認しつつ記憶の中の(劇場公開当時?あるいは金曜ロードショー?)マーティ・マクフライに出会うのである。またやってくれたら、またいくと思う。

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エスキラーチェの暴動

1766年3月に、エスキラーチェの暴動というのがスペインで起こる。僕が無知なせいもあるが、この暴動の正体が何であったのかはあまりよく分かっていない。一応表面的な説明としては、背景に穀物、とりわけ小麦とその他生活に必要な食糧価格の高騰があって、庶民の生活が逼迫していた。それから、当時の大蔵大臣であったエスキラーチェ侯爵(Esquilacheはスペイン語綴りで、本当はSquilece)が長いマントにつばの深い帽子の着用を禁止したことも原因といわれている。民衆はこれに反発し、暴動が発生、ということになっている。

さて、食糧価格の高騰はよくあることだったし、この服装についての禁止令はこれが初めてではない。じゃあ、なぜエスキラーチェが大臣であったタイミングで暴動が起こったのか、というのはこれだけではうまく説明できない。陰謀説といっていいのか、民衆を蜂起に導く人形遣いがいたことは、どうやら正しい。当時流布したエスキラーチェへの反感を煽りかつ揶揄する内容の落首は相当に教養のある人物の筆になる、というのがその理由。もうひとつは、マドリー以外の都市でも同時多発的にこの暴動が起こっているので、なんらかの組織的な準備がなされていたと思しい、のだが興味深いことには、それぞれの場所でそれぞれの蜂起の理由があり、たとえばマドリーでエスキラーチェに対する反感があったのに対し、別の街では別の権力者が槍玉に上がっている。で、真相はともかく翌年にはイエズス会が国外追放される。この件で得をした人たち、損をした人たちがそれぞれあるのだが、たとえばビセンテ・ガルシア・デ・ラ・ウエルタは後者だ。

歴史の研究者が明らかにしていくことだろうから、僕としては18世紀で随分奇妙な事件が起こったということしか分らないのだけれど、学術的なこととは別に僕の気になるエピソードがふたつある。ひとつは、暴動発生、鎮圧、その後カルロス3世がアランフエスに逃亡したこと。そして民衆は君主のマドリー帰還を強く望み請願を出したこと。カルロス3世は酷く怒り、また怯えもしたのだろう。これと比較したいのだが、同じような暴動が前世紀末カルロス2世のときにも起こっている。で、このときの王は、庶民の暴動を許すとともに、お前たちの窮乏を知らずにいた私を許してくれ、といっている(という記録がある)。僕らは、とりわけ18世紀研究者はカルロス3世が名君、と思っているところがあるのだけれど、そしてハプスブルグの王様たちはみんな愚鈍であったように思い込んでしまっているのだけれど、その王朝の最後のカルロス2世はとりわけ無能であったという風に刷り込まれている。でも、これを見るとそうでもないのかなあ、と思う。歴史への解釈というのは存外あやふやなもので。

もうひとつ気になるエピソードは、レビジャヒヘド公爵のことだ。僕はこの人について全く知らないし、この苗字も随分珍しい気がする。メキシコに、この人の名前がついた島がある(風光明媚なところみたいね)。どうもアストゥリアスに地縁があるようだし、もとはRevilla-Gigedoと二つの苗字であったようだ。民衆の反乱が起こった直後、カルロス3世は委員会を招集。民衆を武力(暴力)で鎮圧するか、それを用いずに講和を図るかで意見が二分。後者に与したのがこの人なのだが、王の前に跪いて、民衆に武器を向けるくらいなら職を解いてほしいと懇願したという。ううむ、時代劇みたいでかっこいいなあ。そんなわけで、カルロス3世は講和策をとることになった。このあたりのことはAntonio Domínguez OrtizのCarlos III y la España de la Ilustraciónの三章に書いてある。

どうでもいいが、エスキラーチェの暴動といってもエスキラーチェが暴動を起こしたんじゃなくて、エスキラーチェに端を発した民衆の蜂起、ということだ。

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『紀土-KID』

最近、いろいろな日本酒を飲む機会があって、本当にヴァリエーションが豊かだなあ、と感服。いいものを、少しだけ飲んで、いい気分で眠りたい。

この冬、自分でもいろいろ買ってみたのだけれど、その中で当たりは和歌山、平和酒造の『紀土-KID』であった。文句なしに旨い酒、なのであった。味もさることながら香りが素晴らしく、ワイングラスでのんでもおいしいと思う。

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R. I. P. Masao YAMAGUCHI

ぼく周辺でも、その『本の神話学 』が愛読書である、という人は多い。もっともっと、世界を見ていたかっただろう。山口昌男さんが、亡くなる(1931-2013)。作品は膨大。死を悼みつつ、玩味熟読すべきものは多い。

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梅田のクラブ・クアトロ

いいなあ、これ。大阪に住んでいたらぜひいきたいよ。

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ネットワークがブロードキャストを行ってない場合でも接続する

大変久しぶりにvistaの入ったPCをいじった。デスクトップ環境などはXPのものから移してあるので、使い勝手はそれほど変わらないはず。ところで、無線LANの挙動が変で、理由はFUJITSUの独自アプリケーションでplugfree networkというもののせいらしい。人によっては便利かもしれないが、僕には不要であるばかりか邪魔なのでアンインストール。で、上手くいくかと思いきやそもそもネットワークを検出しないのでつながらない。何でかなあ、と思ったら「ネットワークがブロードキャストを行ってない場合でも接続する」というところにチェックが入っていないせいだった。これ、XPにはなかった項目なので、すべての接続設定がチェックなしになっているのだが、ステルスのLANなんかだとチェックしていないと接続できない。こちらに感謝

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国民年金のこと。

面白い話、かどうかは分からないのだけれど、僕は大学院時代に国民年金保険料の全学免除を申請し許可された。これは単純にお金がなかったからで、どうしようもなかった。大学院に入る前は仕事をしていたので、厚生年金に加入していた。そうそう、住民税は前年の収入を基準にして納税額が決まるので、大学院一年生のときは泣きたかったよ。恥ずかしながら、年金保険料、国民健康保険料、税金、その他もろもろ払った上でちゃんと生活できるようになったのはここ数年のことでしかない。いやはや。

さて、全額にせよ、免除された期間は受給資格を得るための期間には算入されるが、実際受け取る際には、年金保険料を払ってないのだから額は微々たる物になる(それでもゼロではない)。もし免除の申請をせずに払っていなかった(いわゆる未納の)方などは、受給資格を得るための期間に算入されない。で、後からこれを払います、ということが出来る期間は、以前は「過去2年」だった。たとえば、仕事がなくて年金保険料を払えなかった人が、昨年の分を今年頑張って払う、ということが出来た。でも、2年過ぎちゃうと払えなかったのだ。これが平成27年9月までの間、「過去10年」に拡大されています。

誤解があるかもしれないが、国は年金保険料を払ってほしくないはず。なぜなら、数十年後に年金を払わなくてはいけないから。変なことを言っているように聞こえるかもしれないが、年金保険料を払わない、つまり受給資格がない人が多くなれば払うべき年金が減る。なぜ国がそれで嬉しいかというと、年金は国庫負担をしているから(受け取る年金の半分は税金からです)。年金は互助積み立て制度ではなくて、下の世代の年金保険料と、国民の血税を合わせて年金受給者に支払っている。だから、税金は否応なく支払っているのに年金保険料を支払わないのは(受給資格を得ようとしないのは)、はっきりいって損なのだ。

さて、僕は全額免除を申請し許可された期間が5年ある(わーい)。額は書かないが、ちょっとずっこけそうになる金額だ。で、支払期限が3月末。これを支払わないでおくと、来年度(4月以降)支払うとしてもさらに加算額が生じて、月当たり約200円アップ。200×12×5で12000円アップしてしまう。なので3月に払う。なお、この加算額は、年金保険料が毎年280円ずつアップしていくことを考えたら、全然フェアなのだ。

さて、面白い、と僕が思ったのは次のこと。年金や健康保険などは社会保険料といって所得から控除される。所得税はこういったものを差し引いた額について課税される。とすると、僕の冗談みたいな所得から上の後納年金保険料を納めた上、さらに来年度の年金保険料ならびに健康保険料、その他(医療費とか寄付金控除)を控除すると、なんと課税対象額が限りなくゼロに近づくのである。すると、来年確定申告に行くとちょっとびっくりするくらいの還付金が生じた上で、再来年の住民税がびっくりするくらい安い、なんてことになるのかもしれない。

まあ、こんな極端なケースはほとんどないだろうけれど年金保険料は滞納せずに(免除申請せずに)支払ったほうがいいですよ、という話。未納はもってのほか。年金事務所に足を運ぶのも面倒だし。でも、税務署同様年金事務所の人は優しい人が多いです。ほんと。

「公的年金制度の財政基盤及び最低保障機能の強化等のための国民年金法等の一部を改正する法律」(平成24年8月10日成立・22日公布)というのがあって、平成27年10月から施行されます。上に「過去10年」遡って年金保険料を後納できる、と書いたけれど、要するに今まで一度も払っていない人さえ、今から全部払って受給資格を得ることが出来る、というものだ。すごい。

いずれにしても、未納が一番もったいない!!!

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