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Johnson, Jerry L. "The Relevancy of La Raquel to its times."

昨年からの仕事、チョコチップクッキーを食べつつ最後の見直しをして、ポチっと送信。ひとつ峠を越えた、だろうか。

Johnson, Jerry L. "The Relevancy of La Raquel to its times." Romance Notes. T. XIV (1972). 86-91.
ジョンソンは新古典演劇のアンソロジを二つ編んでいるのだが、かつては大変有難かっただろうが校訂テクストというわけではなく、19世紀くらいのテクストを採録しているだけなので学術的価値については大した評価は出来ない。手に入りづらい作品を読めるようにしてくれたというところだ。ところで彼の論文を実ははじめて読んだ。どういう巡り会わせか。これはラケルが書かれた当時自然法と国際法についての社会的な議論が高まっていたので、この作品もそう読まれた、そうでなければその人気を説明できない、というものだが、まあそうかもしれないけれど、かなり疑問が残る。そも、ウエルタが作品を書いたのはジョンソンが検討する70年代よりも前、という可能性が大いにあるので。もちろん、ラケルが政治的な演劇であることは、アンディオクとともに、否定するつもりもない。70年代、80年代のラケルの受容について考える際に頭のどこかに入れておくと役に立つかもしれない、あるいはそういう読みをする人(ジョンソンみたいに)がいるかもしれない、ということだけメモしておこう。

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