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楽しみ、だ。

秒読みではないが、Kindleが届いたらどうなるんだろう、と想像するとなんだか楽しい。パソコンを検索のために使うという人は案外タブレットでも十分。仕事で、とりわけ文字を書く仕事に携わっている人では、おそらく不十分だろう。もちろん、利便性が高く使用感の軽快な外付けキーボードが、あるいは今では想像もつかないようなインプット方法が開発されるなら話は別だが、今の時点では10本の指で文字を入力するというのは非常に正しい方法だ。

先だってある研究者と話していた折、取り掛かっている仕事があるときにコンピュータを取り替えるのは抵抗があるよね、ということになった。大きな仕事をしているときにたとえばPCが壊れる。でも、ソフトやデータを入れ替えても同じ機種でないと仕事がしづらいよね、という話。僕は今書いてる論文が書き終わった後、今使っているWindows XPの載っているPCが壊れたらubuntuに完全移行するつもり。その際は、キーボードだけが重要なファクタになるんだろう。
kindleがビジネスモデルとして収益を上げている元は、著作権のない作品のデータ売り上げなのだそうだ。すごいよね、その発想。海外にはグーテンベルクはじめ、いろいろ。日本にも青空文庫があるし、そうすると、これまで物理的にアクセスが困難であった作品や作家への接近が容易になるだろうし、そこから思いもしなかった成果を生み出す人があってしかるべきだ。これまで研究されていなかったものや、一顧だにされていなかった作品に光を当てることもあろう。とはいえ、それは電子化されたデータがあってのことだから、単純に手放しでその万能性を湛えるものではない。それでも、とても魅力的な世界だ。
それと、電子出版に本当の自由が訪れるのはそこからなのかもしれない、と思う。僕など紙媒体で雑誌を作っている人間なのだが、電子出版を否定するつもりは毛頭ない。だから、共存並存しつつ面白いものが生まれる可能性に、わりとわくわくする。そして思いもしなかった形でそれが現れるのだろうな、と思うとますます。作り手が、こうやって使ってね、と思った枠を越えてしまう人がいるのだろう。楽しみ、だ。

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