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あんまりじゃないか

屋内退避区域の住民・避難民に対し自主的避難を促す政府。これは避難する術や資産を持たない人に対して「自分の判断で残っているのだから、死んでも知らないよ」といってるのと同じではないか。これはネグレクトによって市民を死に追いやっているのと同じだ。そんなつもりはなかった、といってもこれは人道に対する罪ではないのか。

危険の発覚が対策に先行してはならない。危機管理とはそういうものだと思う。けれど、「避難しろ」というと混乱をきたすので、という判断なのか。すでに20キロ圏内に避難指示を出していた。これが50キロ、100キロでももう変わらない。後になって何事もなくオーバーだったなあ、と言うほうがいい。想定外に見舞われた、と連呼する人はそろそろ学習しなければいけない。

地震や津波は自然災害だ。そして自然災害で原子炉が壊れたのであれば、これを人に対して非難することはできない。誰か個人がしでかしたことではない。でも、様々な方が述べるように、すでに人災としての様相を呈して二週間。海水を入れるときにプラントひとつを捨てる覚悟がある、それを信頼したい、と僕は書いたのだけれど、今捨てるべき覚悟が必要なのは、もしかすると県ひとつなのではないか。大げさだったなあ、で済めばいい。いったん急いでその場所を離れる必要がある。自主的に、ではなく、強制的に人を移動させなければならない。

道路が結ばれ、ガソリンがあれば移動手段は確立される。むしろ、受け入れ先がない、というのが問題なのだが、世の中にはもろもろの保養施設みたいなものがあって、東京電力さんももちろん持っているし、共済年金、国民年金、厚生年金組合も持っているし、よくよく考えると地方自治体もほとんど持っている。大学も宿泊施設を有している。先に避難者の受け入れに山形などのホテル旅館が名乗りを上げたが、これらは受け皿として十分機能する。使えるものはあるのに、使わないだけ。あんまりじゃないか。受け入れ先は、あるのだ。問題はこれを集約して配分できるひとがいるかいないか、なのだ。

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