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2009年8月

大好き(ピタゴラ系)。

素敵すぎる車のCM

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山中千尋さん、すごかった!

Summer Jazz Revolution』に行ってきました。2時にスタート。終わったのは9時ちょっと前。段取りに問題が、とかそういうことは言わないとしてもすごい。休憩を差し挟んでいるので、それを考慮しても6時間ジャズ。ジャズ地獄。

さて、僕は吉岡秀晃さんのピアノ演奏を楽しみに行きました。例によって素晴らしく、身体で、表情で、というかすべてで美しい旋律を奏でていました。靴もおしゃれだ。

とはいえベストパフォーマンスとして僕の心に残ったのは、山中千尋さんです。

小柄で、いったいどこからその演奏がという、憑き物でも憑いたような演奏スタイル。ふにゃっと天真爛漫なそぶりですが、多分ステージパフォーマーとしてのすごさとバランスをとっているのでしょう。とっても魅了されました。

演奏後、握手をしていただきました。とっても華奢で、かわいらしくて、ほのかに良い匂いのする香水を身にまとっていらっしゃいました。

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まにまに(とりあえずラフ・スケッチ)

まにまに

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君の背中に空を見上げてた
決着はすでに着いている
失うよりずっと前に君は
僕の心を連れて旅に出た

知らない街の懐かしい場所も
懐かしい街の知らない場所も
素敵なものに出会えばいつも
「君に見せたい」と言ってくれた

パリで会いベルリンで別れた
春の雪をキャンベラで眺めた
風の速さに目を細めては
移ろう時に耳を澄ます

それは果てしない波のまにまに
あなたの声を聴くように
とめどない憧れだけで
どこまでゆけるかな?
終わらない雨に打たれて
あなたが愛を知るように
重ねる別れのあとで
途方に暮れるんだ

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サビの部分はもう何年も前からあったのですが、他のパートがなかなか出来ずにいました。

パリで会いベルリンで別れた
春の雪をキャンベラで眺めた
風の速さに目を細めては
移ろう時に耳を澄ます

という部分がワンの散歩中に降ってきて、パズルのピースがすべて揃いました。きちんと録音しなおすつもりですが、忘れないようにラフ・スケッチとして残しておきます。

なお蛇足ですが最近の録音はこちらです。聴いていただくと、とても喜びます(ワンが):

ESCAPE(demo)

少女ガール

Undercurrent

marie

未来

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『サマーウォーズ』見てきました。

サマーウォーズ』見てきました。

日本の田舎の大家族、地球壊滅を阻止。

これじゃ意味がわからないですね。

http://s-wars.jp/poster/images/poster02.jpg

テレビのアニメーションで、随分ヨーロッパ的なイメージが輸入されたと思う。結果、アニメが輸出される段になって受容しやすいくなった、名前、世界観(神話や象徴体系)を通じて。例えば『ナウシカ 』ってNausicaaだ。

今時分ユーロ・セントリズムは鳴りを潜めているかもしれないが、ハウス名作劇場で人生を規定するジェントルマンシップみたいなものを刷り込まれた人が、僕の世代には少なからずいるのではないかしら?その意味で『ラーゼフォン』は驚きをもって迎えたが、これさえもヨーロッパが手当たり次第に発掘して持ち帰った神話だ。最近日本にも来てる

そこへくると『となりのトトロ 』なんかだとあの風景とか、姉妹の会話とか、結構伝わりにくいのかもしれない。外国には持っていきづらいかもなあ、と思う。でも、それでいいの。

アニメは世界で受容されているかもしれないけれど、世界をターゲットにアニメを作る必然はないわけで。じゃあ日本のこと知らない人は分からなくて良いのか、って言われるかもしれませんが、良いんです。分からないから知ろうと思うわけで。「この映画すごいけど、いまひとつ分からないところがあるんだよね。なんだろうね」がきっかけで関心を持つほうが高級だ。分からないものを分かった気になる方が危険。僕はそう思います

で本作。風景と人の関係(大家族)が多分いろんな次元で違和感のある世界(それは僕にとってさえ)。煩わしくて、素敵なもの、なんだろう。それが最先端(カッティング・エッヂ)テクノロジの仮想世界を支配するAIと勝負する。この繋がらないものを繋げている要素は何?

都会の人間がやってきた(闖入した)というのも大きいですが、本当は田舎にもテクノロジが浸透していることにその要因を求められる。たしかにそうだ、田舎にいっても携帯ゲーム機を持った子供がいて、携帯電話は誰しも使っていて。都会と田舎という中心・周縁はテクノロジにとっては何のバリアでもない。文明は持ち運び可能。文化はちょい難しい。この作品はこの両者のあわいに切り込むから楽しめる。

キャラクターデザイン、美術(風景)、仮想世界のデザイン(東証arrowsを思い出した)、すべて秀逸。山下達郎 も良い。

オススメ。

http://s-wars.jp/poster/images/poster14.jpg


映画そのものとは関係がないんだけど、こういったアニメーション映画をいつも一緒に見に行っていた人がいて、でも今回その人がいないことを大変寂しく思った。

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メガネドラッグ讃!

14歳より眼鏡をかけているが、使用本数はついに20本となった。壊れて新調することもあるし、高校生の時朝の通学電車の中に落としてきた、なんてこともあった(顔から落ちたんでしょうね)。壊れたというわけではないけれど新しく作ったりもしている。

ところでこのところはずっと『メガネドラッグ』さんで作っている。同じフレームのものを二本作ったりと、稀に見るヘヴィユーザぶり。

というのも、

・すごく接客態度が良いのです。
・サービスも良いのです。
・行った後身体が軽くなって、こんな自分でも頑張ろうと思うのです。

 

お店のどこかに必ず「売上を競うより サービスを競え」と書かれた社訓があるのも肯ける。服屋さんで商品を買ったら出口までお見送りみたいなことがありますが、メガネドラッグもそう。そして、ちょっと歩いて振り返るとまだそこにいて見送ってくれている。こんな眼鏡屋さんないよ、ほんと。店舗前にある洗浄機も良いですが、中に入っても色々無料で調整してくれます。僕は別にそんな高価なフレームを使っているわけではないのですが、嬉しくていってしまう。

さて、メガネドラッグの店員さんは全員眼鏡をかけています。眼鏡をかける人の気持ちが分かるように、とのことだそうです。すごくない?先日僕がコンタクトレンズ屋の前を通ると、店員さんが眼帯をしていました。す、すごくない?

以前はイタリア発vogueのモノも扱っていた気がするが(vogueが撤退したっぽい。スペインではたまに見る)、最近は置いてないのが残念。あの看板やCMソングが嫌だという人もいるかもしれない。でも、騙されたと思って行ってみてね。かくいう僕は今日、メガネのシャンプーを買いに行きましたとさ。

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R・Sに耽溺す。

リヒャルト・シュトラウスは1864年に生まれ、1949年まで生きていたので彼自身が指揮をした作品が録音されて残っている。古楽など現代とは楽器そのものが違ったりするなんて話あるが、こういう風に作った人自身の演奏(それを「自作自演」と呼ぶと、なんかまた変な感じ。でもそれで正しい)があるのは面白い。もちろん彼の解釈が絶対ではなくて、誰が指揮をしようと聴いていいなあという演奏が一番なのは勿論のこと。

だからたとえばダンテが『神曲』を解説してる時は、たくさんいるダンテの解説者のひとりに過ぎないの。(筒井康隆『文学部唯野教授 』)

リヒャルト・シュトラウスは管弦楽の美味しいところをよく知っているというか、オーケストレーションの匠。これはつまり、どこでどういう風にどの楽器を歌わせるとどういう効果が得られるか、という知識というか勘所。

これが一番必要とされているのは放送芸術の世界で、要するにサウンドトラックなんかがそう。ある時間のシークエンスで最大限の効果を得られるような音楽を添えることがその技量なので。代表作『ツァラトゥストラかく語りき 』がキューブリックの『2001年宇宙の旅 』ともはや不可分になってしまっているのは、これが逆転しているのかもしれないが、とにかく「クラシックっぽさ」じゃなくて、「情景が思い浮かぶ音楽」の第一人者なんだろうな、と思う。交響曲じゃなくて交響詩というジャンルをいっぱい作った。

大学4年生のころ、彼の交響詩『ドン・ファン』ばかりを繰り返し聴いていた時期があって、今夏もその時のことを思い出しながら聴いている。とりあえず時間は繋がっているらしい。やってることもそんなに変わらないし。

Kiuri 今週末は『Summer Jazz Revolution』に行って、それで8月は遊び納め。

夏休みの宿題がそろそろ終わります。でももう一つ宿題があったことをさっき思い出しました。

楽しい夏の終わりをお過ごしください。

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よくわからないこと。

とある携帯電話会社のこと。

以前より会社名から料金体系からいろいろと変遷している。提供するサービスもそれにともなって改善されていると信じたいのだけれど、昔の契約内容のまま加入している人は、ずっと古い料金体系のままなのね。でもそのプランって新規加入では入れないくせに、課金システムとしては継続してあるんだ。でサービス内容もそのまま、だ。

たとえば、同じ会社の携帯電話同士なら決められた時間なら無料で通話できますよ、という売り文句がある。しかし昔の契約のままだとそれは出来ないようなのだ。で、昔の契約プランに「同じ携帯同士で割引」という項目があり、でも新規加入の人は無条件で無料なのに、月々割引定額料金をとられた上課金されてしまうのだ。割引してくださっているんですけどね。愛用者涙目。

以前より利用している人が損をする仕組みになってない?

あ、これはクレームではないのですけれど。

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記憶術/読書術

一年ほど前のことになるけれど、情報カードを数百枚とっちらかして文章を書いていた。最近になってそのカードがふと出てきて(部屋に変な包みがあったので開いたらそれだった)、読み返してみるとなかなかに面白い。そしてまた、その時の記憶が甦ってくる。はて、自分はこんなことをきちんと整理または発見していたのか、と驚かされている。僕は昔の僕ではない気さえ。

書物への書き込みも同様。最近、夜眠る前にしばしば思うのだが、人生で二度読めない本が大半である(もちろん、一度も読めない本は無限である)。繰り返し読む本は決まっているが、殆どの本は一回きりの読書で卒業されてしまう。本当は二度以上読まなければその内容を掬すことにはならないと思うのだが、時間は有限なのだ。翻って、多少の感傷が入るとしても、ボロボロになるまで使った本は矢張りよく活用されたのである。読んだ内容が頭に入ってこない時は線を引くと良いですよ。

僕にとって数少ない「読み返す本」を繰っていると、意外な書き込みに遭遇することがある。重要と思われる箇所に線が引いてあったり、別の書物へのリファレンスがあったりするのは至極普通だが、時折絵が描いてあったり、詩が書いてあったりもするからなかなか侮れない。

他人の手になる書き込みも好きだ。古本ですぐれた書き込みがある場合、新品以上の価値があるのじゃないか?「なぜここに線を引いたのか?何が前の持ち主の琴線に触れたのか?」を想像するのも愉しい。ただろくでもない書き込みやマーキングもあるので困ってしまう。

情報の多くは目から、知識の大半は書物(本という形態でなくても、読むことから)を通じて得ているわけだが、そうすると知識の獲得や定着とあわせて議論されるべきは読書の方法だろう。その関連で言えば、松岡正剛さんの千夜千冊の1314夜が非常に面白い!

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バレーボール女子のワールドグランプリ

バレーボール女子のワールドグランプリの試合を見ていた(韓国ラウンド予選)。韓国戦、ドイツ戦を見ていたのだけど、大変素晴らしかったです。

自分ではスポーツに一切縁がないけれど、見ていて面白い競技というのが僕にも少なからずありまして、その最たるものは相撲。細かいことを言えば色々あるのだろうが、ルールがシンプルなのが性に合う。バレーボールもルールが変わり、サーブ権がないと得点できなかったのがラリーポイント制になって試合時間が短くなった。ルールを知らない無責任な僕でも「今何がおこっているのか」分かるのはありがたいことです。

連携の中で光るプレーがたくさんありました。スター選手が多いし、テレビ局としてはそういうのを前面に出したいのだろうけれど、ほかでもなくチームで繋いでいく競技だと思うので、もっと淡々と中継して欲しいなあ。

舞台を東京に移して決勝ラウンド。論文ほっぽり出して見に行きたい。今週も楽しみにしています。

テレビ観戦 後記:

決勝ラウンド最下位ではありますが、良い試合が多かったです。オリンピックにもおなじことがいえるけれど、こうした光の当たる部分以外でもたくさんゲームはあって、選手は一試合一試合頑張っているのだから、そういうことを知らずに手放しで観戦してしまって、情けないことですが。でも、そういうゲームも見たいと思わせられる内容でした。そうね、いつか会場で見てみたいと思ったもの。試合には負けたけど100点満点。

実況はほんと、鬱陶しいを通り越して腹立たしかったです。何よりも選手間の取り上げ方に「えこひいき」が目立つのは、ショーとして番組を盛り上げる目的でしょうが、頑張ってる選手をちゃんと評価してあげて欲しい。それと、相手チームの取り上げ方にも悪辣低俗が目に余る。過日ゴルフの試合で相手のミスプレーに拍手が起こるということが問題になっていたけれど、それと同じことをテレビ放送でやっているのは恥ずかしいことです。スポーツ観戦に縁のない僕なのでそんなのは当たり前だし、他所の国はもっとひどいよ、という意見もあるかもしれないですが、大人気ないなあ。こっちはマイナス300点。(8月23日)

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声の出演

声優さんはあまりテレビとか出ないほうが良いと思っているのは、最近少数派かもしれない。だけど異なる作品で異なる人物を演じるところなど、「え、あの人が」という驚きもあって、それは転じて声優という職業のすごさ、すばらしさを体現している気もするので、僕としてはやっぱり「声の出演」の方は声で生きて欲しいと思う。最近の声優さんはみんなかっこいいし、可愛いのを分かっていて、だけど。

それは職業というかプロの美学として、さ。

最近すごいのは何と言っても『化物語』の戦場ヶ原ひたぎ。え、『マリア様がみてる』の真美さんなの?『』も声優陣が豪華で驚きを禁じえない。

僕は声と手の美しさで恋をしてしまう口なのでそんなことを思う。

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「愛してる!」のカーバ

Laixertell古い写真をスライドショーで眺めていたら、僕が買ったのに飲んだ記憶のないお酒のものがあった。一体どうしたんだろう。

カーバというのはスペイン・カタルーニャ産のシャンパンみたいな発泡ワイン。シャンパンはその土地で作ったものしかシャンパンを名乗れないんだけど、カーバは使ってるブドウが違って、こちらも原産地で作ったものだけがカーバを名乗ることが出来る。とても美味しいお酒。

僕がカーバと書いているのはスペイン語読みしているからだけど、この場合カーヴァ(カヴァでも)が正しいんだろうね。

お酒は何でも好きだけど、その土地で飲まれているものを飲むのが一番好き。

ラベルにL'Aixertellとある。読み方はよく分からないけどレシェルテルだろうか。買った時は「愛してる!」みたいだなあ、と思ったのだ。

あ、そうか。友達の誕生日に持って行ったんだっけ。

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シカーダを探し求め歩く

夜な夜なセミ獲りに歩いている。僕が、ではなくてワンが。Cicadaはラテン語、英語。スペイン語はCigarraで、僕はよく混同する。たった今も、間違えたばかり(見出し)。

ウチの犬はセミを食べるのである。他所の犬はそんなことをしないそうだが、ウチの子はセミを「夏の味覚」と思っているらしく、8月になると一晩に何度も散歩に連れて行けとごねる。

地面に落ちたセミというのは木や建物にしがみつく元気がもうないのだろうが、それでもまだ生きているので、いわゆる踊り食いになる。哀れだ。セミの抜け殻を空蝉というのは実にはかない。それを集めてから揚げにして食べた人があるという。うちのワンばかりを責められない。

ただ「セミは寿命が短いから」というのは勘違いだと思う。幼虫の時期も結構長いし。そんなわけで、ウィキペディアでセミの項を見てみたりする。羽化の瞬間の画像など美麗だ。柔らかそうな緑の羽根が広がっていく。その羽を口元につけたまま散歩から帰ってくることもままある。

セミの鳴き声は日本的な音だなあ、と思う。ピエール・ロチという典型的なオリエンタリスト(とはつまり人種差別主義的で西洋中心主義の最低な人間の範疇)に『お菊さん 』という割に有名な作品があるが、この中にもセミの鳴き声は日本的なものとして現れる。

魔がさして「ゴキブリ」の項も見てみる。元々はゴキカブリであることは子供の時から知っていたが、それ以外にも有益な情報満載。就中、対処法のところが秀逸。「引っ越す」とか「共栄共存」はもはや対処でもなんでもない。

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Claustrophiliaの美学

というわけで、テレビをつけたら谷村美月さんが夏目漱石の足跡を追う番組をやっていた。漱石がロンドンで引きこもりになったことを、現地のロケやいわゆる知識人と目されている人たちの海外滞在経験とあわせて構成している。

引きこもりをクラウストロフィリアと名付けよう、ポジティヴに捉えよう、と僕が思っていたら『OED』にはグールドの医学事典の出典が載っている。そっか、僕が創始じゃないんだな。

ネイションや集合の問題を考えつつ、僕としては一つ結論が出ている。人は孤独だから、ですべて説明が付くのだ。ネイション創生が遅くとも18世紀末だとしてそれまでにグループアイデンティティを組成する紐帯が様々な次元で失われていった。そして新たな発明品、である。だからネイション意識とロマン主義の発生が同時代であることは僕にとって自明のことだ。それを他人に納得させられるかどうか、僕はあと10年かけてやってみるつもり。

そういう僕は過去に書いた文章を見直しながら暗澹たる気分でいる。そして何のために生きているんだろう、とがらにもなく思ってみた。テレビを消して振り返ると、犬が仰向けで寝ていた。

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R. I. P. L. P.

One of the greatest guitarists in the History Les Paul died at 94.  R. I. P.

Here I compose riplp,dedicated in loving memory of L. P., performed with just a Strat.

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ギターと小次郎

8月10日の朝日新聞、朝日俳壇に伊佐利子さんの次の作品が掲載された。

小次郎のごと背負ふギターの巴里祭

金子兜太選。季語はパリ祭で、1789年7月14日のバスティーユ監獄襲撃を記念した祭典だろう。選評は以下の通り。

伊佐氏。「小次郎」は武蔵と巌流島で決闘の佐々木小次郎と大方が受け取るはず。刀に代わってギターを背負う長身の青年に巴里祭の雰囲気を感じている作者。

僕が疑問に思ったのは、ギターを背負っている人が長身なのか、ということ。佐々木小次郎が長身であったかどうか、僕は知らないのだけれど、世の多くの人が知っているのは彼が長刀を使ったということではないだろうか。背丈に合わず長く見える得物(ここではギター)を背負っていることによって詠み手は「小次郎」としたのである。

ところで、ギターの長さはどれくらいかというと1メートルと少し。ケースに入れても1メートルと20センチはいかない。ギターの種類や形状にもよるが、仮にこれがクラシックギターだとして(パリにはコンセルヴァトワールがあり、そこにはギター科がある)1メートルちょっと。エレキの変形ギターで、ハードケースだとしても1メートル30くらい。

これを背負って、長物(「小次郎」の場合物干竿と綽名された)という印象を与えるのは、青年というより子供ではないか?あるいはモノがそもそも違ってベースギターなのかもしれない。ヴァイオリンには子供用に小さいものもあるが、ギターはどちらかというと手の小さい子供でもそのままのスケールのものを使用することがある。その子供がギターを背負った時に大きく見えたということではないだろうか。

大体長身の青年がギターを持っていてそれを「小次郎」と思うはずはないのだ。長身の人物がギターを背負ってそれが長いと感じるはずはないのである。なぜか。というのは、ギターケースを肩からかけた場合、はみ出す部分と身長の割合で「長い」あるいは「短い(普通)」と感じるわけだから、その比がどんどん小さくなっていく長身の青年ということはありえないのだ。つまり長身の人物として小次郎を想定したならこの句は生まれえないハズなのだ。

そうするとこの選者の見た景色は作者の見た景色と随分違う。解釈の違いは良い。しかし選出にあたってあまりにもいい加減な読み(と評)だと思う。選ばれた側が哀れだと思う。

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『サマーウォーズ』を見に行った

サマーウォーズ』を見に行った、ら、満員で見れなかった。

次の回も、その次も売り切れ。なんだこれー!?

そうね、皆さん夏休みなのですね。また公開されて日も経っていないし、とにかく人気があることが嬉しいのでそのまま帰る。

そうそう。僕の大好きな『時かけ』は今年もTVでやります。見たことがない人は是非。見たことがある人は何度でも是非。夏はやはりこれを見なくては元気が出ない。

■劇場版アニメーション「時をかける少女」
8月11日(火)20時~21時54分
日本テレビ系28局ネットにて放送予定

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もや8

夏はやっぱりビールでしょ。

そこで「プールでしょ」、と思った方は『かなめも』の見すぎですよ。

Moya8

「もや」といってもHoracio Castellano Moyaではなく、漫画の題名。

もやしもん 』は僕が購買しているマンガの一つだけれど、先ごろ出た8巻は素晴らしい出来です。ビールって何、というすごい問い。そしてすごい答えが待っています。ほんと、素晴らしいなあ、と思ってしまったので僕はそのあと2リットルビールを飲みました。全面的にオススメ!

マンガばかりでなくアニメの話も。日笠陽子さんという声優が素晴らしい。『けいおん!』作品中に「私の恋はホッチキス 」という歌が出てくるんだけどね、サビに「Db Db Db F Eb」というメロディがあって(「綴じちゃおー」の部分)、そのファルセットがとっても自然で素晴らしい。

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暑中お見舞い申し上げます。

8年連れ添ったドイツ製の音叉(おんさ)を失くして、目下ガッカリしている私です。

音叉は"diapason"といいます。あまり普段使わない単語ですね(スペイン語では"diapasón")。なんだろう、二本足みたいな意味でしょうか(元をただせばギリシャ語起源っぽい)。

英語では他に"tuning fork"という言い方があるそうですが、美意識的に受け入れられない。チューナーでもいいですが、僕は音叉で調弦するのが好きなのでまた買うことになるでしょう。もう、なにやってんだろ。しばらくはピアノで調弦をします。

ところで、音叉を使って調弦する際に「音叉を固いところに当てて音を出す」みたいなやり方が散見しますが間違いです。間違いって言うか、音叉って曲がると音程が変わってしまうので机など固いところを叩いてはいけません。膝などでポーンと鳴らす。ポーンが大事。

最近ギターの弦を張り替えました。普段はAugustineかadamasの弦を使うことが多いのですが(前者は入手しやすい。後者は売ってないところが多い)、最近はイタリアのものを使ったりもしていました。さて、今回はちょっと珍しくてMartinが出しているものを使いました。Martinはフォーク・ギターの弦は素晴らしいけれど、クラシック・ギター弦は(個人的に)いまひとつです。近いうちにまた張り替えます。

暑い日々が続いております。僕はシベリウス をエンドレスで聞いています。皆様も健やかにお過ごしください。

Ceramic_and_glass

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