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2007年5月

お出かけ前に

必要なものを集めてみる。Odekake

ベルト、大事ね。

鍵、とても大事ね。

財布、そうでもないか。

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たべたべ

Funwariふんわり焼きという素敵な名前のお菓子。

どら焼なのですが、餡を包んでいる生地が卵たっぷりのスポンジケーキです。日本茶よりもコーヒーに合う感じ。

丸京という鳥取県のお菓子やさんが作っているものです。5個入りで400円くらいかなあ。僕は地方都市に旅行に行ってこれくらいのお土産があるとちょうどいいな、と思うのだけれど。

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リストが呼んでる

今ではTO DO LIST(Que hacer)と呼んでいるけれど、その昔は「不安なことリスト」といって、その時に抱えている問題やするべき事柄を、優先度の順に並べるということを、一番古い記憶では小学校4年生の下校中に。

まだ片手で足りる程度の問題ばかりでしたが(学級会の議題、壁新聞、先生との関係・・・)、そんなことを数えあげながら、「世の中の小学生は皆このようなものだろうか?」と思いました。

先週末にいろいろなことが片付いて、今週はゆるゆると過ごしました。たくさんの本を平行してゆるゆると読み、漫画を読み、バッハを聴くのを止めてスタン・ゲッツに切り替えて。

でも、そろそろリストが呼んでいる気がします。「すること、あるよ!」と。

弓の弦のように、ピンと張り詰めたばかりでも、ゆるめられただけでもだめで、適切なテンションを保たなければならない。

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夏のような一日でした。僕は、最近全然使わない部分の筋肉を使って、明日の筋肉痛が怖い。でも、体はいろんなことを覚えているものですね。

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もう、夏が、そこに。

週末。落ち着きを取り戻した5月最後の週末。

金曜日の雨とは打って変わって、晴れ。とにかく、晴れ。雨も好きだけれどね。

先日買ったガーベラの鉢植えは、暑さにうなだれておりましたが、すずしくなるとまた元気になりました。Gerberapot
アルゼンチン・タンゴの大会(予選)を見に行く。

微妙な味のカレー屋さんに行く。

日が落ちて、お酒を飲む。

恵比寿から代官山まで歩いてみる。

近いはずなのに迷子になる。

子供のときのように、長い一日でそれはありましたとさ。

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五月の終わりに

最近とにかく寝酒はブランデーで、まあ、そんなことはどうでもいいのだけれど。

ラテンアメリカの作家の文章を読んでいて、アメリカ英語に影響されているのだろうな、と思う表現が沢山ありました。普段スペインの18世紀という割にマニアックな時代を読んでいる僕にとってはカルチュア・ショックでもあります。

初夏ともいえる気候は、本当に半袖でも暑くて、でも数年前にはこの季節に自転車を押しながら長い長い坂道を歩いていた自分がいたことを思い出します。世界は僕に無関心なままであるし、僕は世界に無関心なままであるけれど、僕と世界は一緒に時を越えていくのだと、ふと思いついて、ふとかき消す。

世界はまだあまりにきれいで手つかずなのだろうか。

僕は呼吸器官にささやかに異常を抱えているせいでそんなに長く生きられはしないという諦めを割に若い時分から持っていたのだけれど、28歳の今、それでも今までをもう一度繰り返す(数量的に、あるいは時間的に)事にはそんなにネガティヴな印象を抱いてはいません。

ただ、世界は誰かのためにあるのではないという、その単純な事実を受け入れられるように僕が成長したというだけのこと。なのかしらね。

4年前にも、3年前にも夏になれば海に行きました。2年前と、1年前は、ささやかな絶望に形を与える作業をしていたような気がします。それでも、世界は観察者がいる限りにおいてまだそこに顕在しているし、僕もまた健在だというただそれだけの、偶然のような出来事。

もう五月が終わろうとしているのに、僕は何の足跡も残せずにこの場所に留まっているのか?


数年ぶりにある友達に会う。僕は何が変わったのだろう。なにがここに留まっているだろう。

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『残酷な神が支配する』

大人買いは大人気ない、と僕は思う。

毎月のわずかなお小遣いからせっせと本を買ったり、新しい漫画を数ヶ月ごとに買い足していくのは、「早く次のを読みたいな」という欲求の不満と充足を愉しんでいるのだから、それはとても贅沢な時間です。大人買いにはそれがない。

と書いたのですが。

Hagiomoto 萩尾望都『残酷な神が支配する』を文庫版で全10巻購入。許せ、子供達よ。

萩尾さんの作品を知っているか、いないかでその人の人生の質が変わります。これは単に好きな作家だからと言うことではなくて、です。

僕にとって日本人として生まれてよかったことの一つに、彼女の作品を自分のネイティブ・タングであるところの日本語で読めることがあります。

様々なところで様々なファンがいらっしゃいますが、20年経った時に必ず網羅的な研究の必要が生まれてくる作家さんです。

萩尾作品は、出来れば若い人に、大人買いせずに、読んでほしいと思います。今夜からゆっくりとページをめくって行きたいと思います。

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こころ、すこし、かるく

今朝は早起きして部屋の大掃除をしていました。理由は二つ。

一つ目。最近ちょっと大きなご褒美を買おうと思っていたのでそのスペースを空ける目的で。でも、買わないかも。まあ、内緒。

二つ目。気分が落ち込んでいて、そういう時は体を動かさないと、憂鬱に引き込まれる気がする。ハウス・キーピング・チョアでハイに。ずっとバッハを流しながら本を整理して掃除機をかけて。

Bamboos_1さて、半分くらいきれいになりまして、学校へ。ささやかな用事があって、指導教員の先生にお会いしました。ささやかな言葉を交わして、自分が困っていることをささやかに伝えて、でもそれだけのことで、こころ、すこし、かるく。

ところで、先週のうちに読みたかったのに読めない本が積んでありますので(写真は竹が積んでありますが)、さっそく読み始めました。

映画化されるという、佐藤多佳子さん『しゃべれども、しゃべれども』。
石田衣良さん『1ポンドの悲しみ』。
大江健三郎さん『憂い顔の童子』。
長嶋有さん『猛スピードで母は』など。

僕は何冊も平行して読むので、まあこんな感じです。それから、これは研究に近い方ですがBenito Jeronimo FeijooのTeatro Critico Universalを最初から。なんかね、18世紀スペインに現れたプリニウスという感じで、同時代にどうやって集積したのか分からないくらいの博識を披露してくれます。それがね、語り口が平易でいい。

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坂道を登って

5月と言えば、毎年心もとなく歩いている気がします。5月は魔の季節だという思いが、なんとなくある。自殺率も高い気がする。ハイネの詩にシューマンが曲をつけた「美しい五月に」という作品があるけれど、あの美しさと相俟って。

だけど。

今年は別の意味で魔の季節でした。Blossom_time

・ライブひとつ
・発表ふたつ

連休半ばからTo Doリストを作って机の下に挟んでありました。あと何時間以内にこれをしないといけない、ということが明確に分かる作業表を頭の中でも書いていました。結果として、薔薇が咲き乱れている季節に、あまり世界を見ることも出来ないまま歩いてしまった。

それが土曜日でひとまず終了。日曜日は夏のように良い天気でした。

プールの底のように青く透明な空が

坂の途切れる場所から始まる。

あと、延滞してた図書館の本も返します・・・。

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その色彩を

Gerbera_1 花といえば何よりもガーベラが好きな私。

過日、珍しい色彩のものをいただきました。

テーブルの上で、発表準備に苦しむ僕を励ましてくれました。

そろそろ、出口、見えたよ。

だって、金曜日は遊びに出かけたいじゃない・・・?

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発表準備(2)

もうひとつ、土曜日の発表の準備です。

こちらは、(原稿を)書き出したのがつい数時間前。資料はすでに読んでいて、引用等も箇所が決まっているのだけれど、いかんせん話をする道筋がきれいに見えませんでした。短い時間で、少ない資料でコンパクトな発表にしたいのですが、きっちりと結論はつけたい(オチをつけたい?)。どうしたらいいのだろう、と思いつつ。

常に僕の発表は「やおい(山なし、オチなし、意味なし)」なので、そろそろそのパターンから脱却しなくてはね。延々とバッハを聴きながら、少しずつ書いてゆくのです。

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なお、過日の発表については、多くの質問をいただけた授業の間だけではなく、授業が終わってから別の場所でコメントをいただけたりして、自分にとっても様々に有益な示唆を得ることが出来ました。聞いてくださった方、コメントをいただいた方に感謝します。

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遅ればせながら、ライブレポ

去る5月13日、新宿でライブさせていただきました。練習してないな、と思いつつ建物の廊下でリハをしてみたら、とても反響するので『全然大丈夫!』と素敵な確信を憶えつつ。

ご来場いただいた方、そしてそのお連れ様、モヒ&アフロを見に来たんじゃないけどたまたま目撃してしまった方、ありがとうございました。オーディエンスに支えられて、なんとか。

18時ごろから30分のステージ。演奏したのは次の曲です。

・海底
・明け方のつぶやき
・ひかりのはな
・雨の日はそばにいて
・ハッピーエンド
・sigh
・海底(ボッサでアカペラ)

このほかにも、Roland DyensさんのTango en Skaiを演奏しました。

 

とても懐かしい曲もあって、個人的にここ10年を振り返るようなセットリストでした。当日分かったことなんだけど、マイクが一本しかなかったの。で、ギター二本で二人とも歌うから、困ったなあ、と思っていましたが、お客さんが近寄ってきてくれるという非常にありがたいことが!!開催に尽力されたKONPEXのお陰もあり、客層の素晴らしさもあります。色々な懐かしい人や楽しい人、素敵な人に会えました。

心から、感謝。

一緒に歌ってくれたアフロにも感謝。

呼んでくれたDJ、IBにも感謝。

そして、母の日ですから、母にも感謝。

ひ。

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そんなほんを

ことばは

Horizonte

たくさんつくせば

たくさんつたわるものではない

すこしのことばで

たくさんつたわる

こともある

 

 

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経済産業省は何を考えている?

 先週から、外国人研修制度についての動向が活況を呈しています。まずは、現在の研修1年・技能実習2年による合計3年間の日本への受け入れというスキームを改めようと言う厚生労働省の案。朝日新聞の記事から引用させていただきます。

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外国人不正雇用見直し案 研修廃止し実習に 厚労省

2007年05月11日

 安い賃金で外国人を働かせる不正が横行している研修・技能実習制度について、厚生労働省は10日、労働関係法令が適用されない研修制度を廃止し、受け入れ企業と雇用契約を結び、最低賃金などが保証される実習制度に一本化する方針を固めた。法務省や経済産業省と協議し、09年の通常国会への関係法案提出を目指す。ただ、政府内には異論もあり、調整が難航する可能性もある。

グラフ研修生・技能実習生の推移

 厚労省は昨秋、制度の見直しのために有識者による研究会を発足させた。研究会が11日の会合で、こうした方針を盛った中間報告案を示す。

 現行制度では、入国1年目は研修生として学び、その後2年間は企業との雇用関係のもと、「労働者」扱いで技能実習をする。研修生には研修手当などが支払われるが、報告案では「実質的に低賃金労働者として扱われ、(実際には禁じられている)残業までさせられている」と指摘。中小零細企業などでは「組織的な労務管理体制が不十分で、『労働』とならないよう『研修』の性格を担保するのは困難」とし、「最初から雇用関係のもとで3年間の実習とし、労働関係法令の適用を図る」と明記した。

 通常の労働者と同じように労働基準法や最低賃金法などが適用できるようにすることで、手当の未払いや違法残業などの不正行為に一定の歯止めをかける狙いだ。

 また、劣悪な労働環境を改善するため、都道府県別の高卒初任給平均額などを参考に、適正な賃金を示すガイドラインを設定。受け入れの窓口役となる団体が、申請外の企業で働かせたり、中間搾取をしたりするケースもあることから、不正行為をした場合に新規受け入れをできなくする停止期間を現行の3年から5年以上に延ばす。団体の新設要件も厳しくし、新たに受け入れ企業への監理責任も負わせる。

 現在は最長3年までの在留期間を条件つきで5年に延長することも認める。受け入れ団体を介さず、労務管理のしっかりしている大企業が直接受け入れる場合に限り、2年間の再実習を容認。3年間の初回実習を終え、一度帰国した後に再来日する形をとる。

 厚労省は報告案を受け、出入国管理法を所管する法務省や経産省と協議に入る。ただ、経産省は、労働者として扱うと労働が中心となり、本来の目的である技能習得が難しくなるのではないかなどとして研修制度の廃止に難色を示している。

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 現在行われている制度の問題点がすべて浮き彫りになっています。

・研修生には研修手当などが支払われるが、報告案では「実質的に低賃金労働者として扱われ、(実際には禁じられている)残業までさせられている」

研修生として入国した1年目は、最低賃金法など厚生労働省の定めるルールに即して「研修」を行う必要がないため、ここで問題があっても厚生労働省は手出しできません。労働者じゃありませんから、と言われてしまうためです。

・中小零細企業などでは「組織的な労務管理体制が不十分で、『労働』とならないよう『研修』の性格を担保するのは困難」

2年目以降も研修していたのと同じ場所で「技能実習」をするわけですが、ここから突然企業内での待遇が劇的に変わるということはありません(研修時よりもらえるお金の額が少し増えます。ささやかではありますが。その代わり住居費などが自己負担となります)。現状は1年目からのスムースチェンジであり、今までどおり仕事を継続させることで技能実習生達には納得させることになります。これは1年目で必要なノウハウを身につけたので2年目、3年目はそれを実際の現場で生かしている、と言うことによるものです。技能習得面では問題ないではないか。と言われるとその通りなのですが、問題は労働関係法令が適用されなかった1年目と似たような感覚で技能実習生に仕事をさせているケースが(スムースに移行することによって)あるということです。技能実習の現場は無数にありますから、このように1年目も2年目も同じ内容ですというような違反は、どうしても事後発覚になってしまいます。または、発覚しないケースがほとんどです。法令が遵守されない現状からこのような判断を下したものと思います。

・劣悪な労働環境を改善するため、都道府県別の高卒初任給平均額などを参考に、適正な賃金を示すガイドラインを設定。受け入れの窓口役となる団体が、申請外の企業で働かせたり、中間搾取をしたりするケースもある

これに類した報道も多くありました。人を安い賃金で働かせることができると言うことになると、そこにはビジネスチャンスがあります。好景気が続いている日本で、なかなかそれを実感できないのは、一部の大企業の躍進を陰で支えている零細企業に対するコスト削減のしわ寄せが例を見ないほど過剰だからです。まして、働き手がいないと言う業種が数多くある中、「きてくれるなら誰でも良い」という現場の声とこれほど合致するもの、つまり外国人研修生・技能実習生という存在は大変ありがたい。日本での受け入れ機関となって、その人材を希望する企業に派遣するビジネスが成立します。
派遣という働き方が一般的になってきた今日、このことに問題があるようには見えないかもしれません。ですが、日本は専門性の低い業種や単純労働力としての受け入れをしないこととしてきました。結果として「労働じゃありません、技能習得です。」という隠れ蓑を看板につけた事実上の人材派遣業が生まれてくる。悪意の中間搾取もあれば、善意の手数料だと考える人もあるでしょう。でも、入国に際して言ってることと、入国後やってることが違う、というようなことが頻発するのは、安易な労働力のソースとして外国人を捕らえていたためではないか?請負労働の現場の問題と根は同じです。労働力として受け入れるのならば、労働者としての権利(と義務)を初めから与えるべきだろう、と。

これに対して法務省は2006年9月に「研修制度の廃止」を唱えました。水際で完全にストップし、出入国管理法の違反をなくし、不法滞在者の増加を抑えることもできます。それに呼応する形で厚生労働省からの態度表明がこうしてあったというわけです。再実習云々のあたりでは、「これまで労働力として認めてきたんだからそれをおおっぴらにやりましょうよ」、というこれまで言ってきたことと矛盾する同省の厚顔無恥な態度が表明されているが、これはそういう人たちが働いている場所だから仕方あるまい。

一定の評価はするべきなんだろう。

そしたら、経済産業省がこんなことを。
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外国人研修制度の維持求める 経産省、厚労省案と対立

2007年05月12日09時54分

 低賃金労働などが問題になっている外国人研修・技能実習制度の見直しについて、経済産業省がまとめた報告書案が11日明らかになった。現行の研修制度を維持し、規制や指導強化で適正化を図るとしており、研修制度の廃止を打ち出した厚生労働省案とは対立が際だっている。在留資格の延長についても、産業界の要請を背景に、厚労省案よりも幅広い企業に門戸を開く内容になっている。14日公表する。

 経産省は、中小企業などを中心に外国人労働者の受け入れニーズが高まる一方、賃金未払いなどの不正行為が社会問題化したことを受け、有識者による研究会で独自に見直しを検討している。

 厚労省案では、労働関係法令が適用されない研修制度を廃止し、受け入れ企業と雇用契約を結ぶ実習制度に一本化する考え。だが、経産省の報告書案では一本化に「一定の合理性」を認めながらも、受け入れ当初から実習生として「労働者」扱いになると、「技能移転による国際貢献という(制度の)趣旨が弱まり、宿舎の確保、生活指導、日本語教育などを企業負担で実施する意欲の減退につながる」と指摘。

 研修制度の存続を前提にした上で、不正を発覚しやすくしたり、罰則を強化したりする施策の充実を提言。労働基準監督署などの窓口で研修生が母国語で相談できるようにすることや、不正行為をした受け入れ団体への罰則強化などを求めている。

 在留期間の延長については、厚労省と同様に現在の最長3年から5年に延長することを提言。しかし、厚労省案は、事業協同組合などを通じて研修生を受け入れている中小企業などで不正行為の大半が行われていることを踏まえて労務管理のしっかりした大企業の直接受け入れに限定しているのに対し、経産省案では幅広く中小零細企業にも広げる内容だ。

 門戸を広げるかわりに不正の防止策として、受け入れ企業や団体に対する外部評価や優良認定制度の導入を打ち出している。出入国管理法を管轄する法務省も含め、3省は今後協議を本格化するが、主要な論点での隔たりは大きく、調整は難航すると見られる。

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むむ。法務省が、厚生労働省が現状に鑑みて制度の看板との齟齬が大きいとノンを示したのにこの時代錯誤的な「 国際貢献」を振りかざした主張は何だろう。

そもそも、外国人研修・技能実習はどこの省が管理しているのか?それがよく分からないと言うこともある。制度の円滑な実施を目指して1991年に設立された、「財団法人国際研修協力機構」という特殊法人がある。それの所管省庁を考えてみれば図式がよく分かるのではないだろうか。この財団法人は法務、外務、厚生労働、経済産業、国土交通の五省共管です。5つもあるのですね、親分が。それは話がなかなかまとまらなそうです。法務と厚生労働が入国時、入国後の関係法令の番人であるのに対し、経済産業省と国土交通省は労働の現場であることに注意してください。実際に働いている(働かせている)現場の声と言うことでしょうか。

在留期間の延長については賛成しつつ、現場がおろそかにしてきた技能習得のための建て前をとっての反論。あきれる。経済産業省は自ら労務管理がずさんと認めている零細企業に支援を与えるため、と言っています。でも、実際は大型企業での受け入れに補助金を出して、「ちゃんとした技能習得が可能な」研修を促進しているのは経済産業省だということを知ってもらいたい。昨年はこんなのがありました。どちらにも良い顔がしたい気持ちがはっきり現れた。

ニーズがあって、実際に労働の現場となっているのだから、制度そのものの建て前を外して、現状を公的に認める形で、改定していくのがベターだと僕は思うのですが、中小企業経営者の側からするとそれが見えてこない。自分達だけが冷や飯を食うと言う恐れがある。実際にそうしたところを見限ったのは経済産業省なんじゃないか、ということは見えていない。

もうひとつ、大事なのは外務省の態度かもしれない。外国からは受け入れてほしい、と言われ、日本でも受け入れたいと言う声がある。それでも国内での制度の改革に(どうしたわけか経済産業省から横槍が入るせいで)難航していることに辟易しているのではないか。仕方がないので、経済産業省が変なことを言い出す前に、条件をたくさんつけながら介護労働者の受け入れが可能なスキームを厚生労働省とちゃっかり作っている。

受け入れ調整機関は社団法人国際厚生事業団(JICWELS)(予定)とされています。先ほど挙げた財団法人国際研修協力機構ではありません。この受け入れ関係図を見ると現行のものに資格要件が重く課されている点は評価できます。

研修・技能実習制度そのものが悪いのではないのだと思います。時代にそぐわなくなってきていることも事実でしょうし、悪用する人が後を立たなかったからこそ、制度そのものが形骸化していってしまったのだと思います。頭ごなしにこれが悪い、と言うような考え方では決して建設的な議論は出来ないのでしょうが、どうも連携をとってよりよくしていこうと言う態度が今回の経済産業省からは見えてこないのです。最終的な恩恵を受けるのが中小企業、零細企業であるような制度つくりは可能だと思います。それは日本のモノづくりと密接に関わっている場所なのですから、逆に言って大企業を優遇するような施策をとってきた経済産業省こそその良識を問われてしかるべきではないだろうか。

労務管理の厳格化によって、技能実習生の受け入れが入国から出国、はては再実習(厚生労働省案ならば)と言うところまで一本化されるならば、中小企業側のメリットは増大します。より長い期間日本で仕事をしてもらえるようになります。そのためには、ずさんな労務管理をやめようよ、と言う単純な話です。それによって困るのは中間マージンを搾取していた悪質な受け入れ団体だけです。悪い例ばかりではなく、本当に日本の企業と外国からの研修生・技能実習生のために努力している優れた受け入れ団体はたくさんあると思います。そうした「まともな」ところからの受け入れをするようにして、今回の改善への提案を静かに見守ってほしいと思います。

 

大丈夫。制度はなくならない。これは不正をなくすための一歩なんだと。日本で働く外国人にも、彼らが働く日本の企業にも、かならずメリットのある議論となるはずです。

現場からの声に対して、そういう説得が出来なかった経済産業省は一体何を考えている?


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以上は僕個人の考えです。

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発表準備(その1)

二つある発表の準備ですが、一方は着々と進行中。

Presentaion1 ノートとカードに色々メモを取ったりして、それを並べ替えたりしている様子。最近は6Bの鉛筆を使ってメモを取ることも増えました。

引用したい箇所については、大体の見当をつけていたので、そのページ数を上げてあります。

個別のトピックそのものについては、章立てとの関連もあるのでいくつも候補を考えます。話したいと思うことをすべて詰め込むとまとまりのない発表になるという経験則から、候補からどんどん絞っていくようにして、ある程度一貫性が生まれたらそれを並べ替えるという作業をします(落語の三段話のようだ)。

やり方は人それぞれですが、僕は長期的にメモなどを保存しておくということが出来ません。管理することも出来ないし、なぜそのメモを取ったかということを失念してしまいます。ですから、出来るだけ直前の記憶に頼るようにしています。結果としてテクストには何回もあたる(読み直す)ことになるのですが、読むたびに発見があったりして、自分の成長か、あるいは物忘れかは分かりませんが。

それから、付箋をアホほど使います。Presentation2
これは今回使うテクストである、大江健三郎の『取り替え子 チェンジリング』という小説の文庫版です。「そんなに挟んだらもう意味ないだろ?」というくらい挟んであります。

発表する内容に使えるかもと思った箇所に、6Bの鉛筆で傍線を引き、そのページに付箋しているものです。

これは、そのページを引きたいときにわかるインデックスとしているのではありません。この付箋が挟まれたページの傍線部分を順に何回も読み返すのです。結局のところ、重要な箇所に挟んだというよりも、自分にとってびびっときたページでしょうか。

そうしているうちに自分の中で「どういう順番でどういうことを書くか(話すか)」ということが決まってきます。引用のリズムや数も決まってきます。その読み返しの作業をするための道標です。

ここからさらに実際の発表(あるいは論文)で使う箇所について、情報カードに整理していきます。コンピューターへの直接入力でもいいですが、特に外国語の文献の場合、ちゃんと読めているか(誤解していないか)をチェックする意味も含めて、自分の手で書き写します(その時はボールペンを使います)。

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波また波

ライブ、発表、発表という素敵スケジュールが刻一刻と。

波が次々とやってきます。Fly_nirvash_fly いくらニルバーシュだって・・・。

研究費関係で学校に提出する書類もあり、あと1つ何か頼まれたら精神的に無理なんじゃないだろうか、という今日この頃。5月病になる暇がない・・・。

こういうときは出来ることを少しずつ片付けていくのが一番ですね。

今日はカーネーションとガーベラを買って帰りました。すこし光が見えた気がします。

Tokikakedvdetal 『時かけ』のDVDが届きました!すべてが片付いた暁に、ゆっくりと愉しみます。左は僕の新しいペンケース。

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トレハwebへGO!

最近僕の心を激しく揺さぶったのは「トレハweb」

Trehaweb

宇宙に住むすべての生き物に見てほしい名作紙芝居をはじめ、CM映像が見られるコーナーもあり、作り手のセンスが冴え渡っているのです。トレハロースは今注目の不思議甘味料。別にトレハロースに関心がなくてもOK!


え、なんでこんなの見てるかって?CMに出てくる歌を歌っているのが僕の好きな歌い手さんだからです。


疲れがたまってるあなたも、トレハwebで癒されること請け合い。ライブと発表が近い人も是非。小さな星の上で戦争してるあなたも、宇宙の中心で愛を叫びましょう。ピース。

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カミュ

カミュ・エクストラオルディネール。

こんなおいしいお酒があるのなら、世の中まだまだ捨てたものではないね。

おかげさまで夜もぐっすり休めます。Camus_extraordinaire

スペインにいた頃、夕暮れ(といっても結構遅い)。友達と待ち合わせてコンサートに行きました。待ち合わせまで少し時間があったのでバルでいつもならビールかワインを飲むのですが、その日はコニャックを頼みました。

僕は場所の記憶は案外正確なのだけれど、どこだったか通りの名前が正確には思い出せない。長い道路があって、ゆっくりと太陽が落ちていくのをじっと見ていました。

まだ研究テーマも決まっていなくて、「勉強しに来たつもりがなあ」と思いつつ、ゆるゆると。何だろう。道いっぱいに光があふれていました。

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葉桜に人待ち

目には青葉
柔らかに春が
カーテンのすそを桃色に染めていく

朝は間近
憂鬱は空に
悲しみを深いインディゴの空に解き放ちましょう

それは
交わす言葉の影で
ゆれる人の心の弱さ
白む窓辺にそっと
あなたにそっと 吹き寄せる

許す為に 忘れないように
花びらの落ちたその樹の下で

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練習の後で

アメ。アメ。

とにかく雨降りだった連休最後、僕はライブ前の最後の練習。友達とスタジオに。

練習しつつ、かなり問題点もあるのだけれど、この二人でいるだけで音楽が生まれるなあ、と感じる。当日のバイオリズムさえよければ、どれだけでも良い音楽が生まれるだろうなあ、と。

頑張りましょうね。

頑張りますね。

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そしてまたタイムリープ。

Tokikakedvd 『時をかける少女』のDVDポスターが色々なところで。

まだ予定は分からないのですが、NHK-BSアニメ夜話で『時かけ』が取り上げられるようです(収録はすでに終了)。

夏休みに、夏が来るたびに、見たい。夏休みが来るたびに泣きたくなる。

大人になりながら、いろんな記憶が堆積していって、それを他の誰とも共有できないし、伝えることが出来なくなっていってしまう。

たとえば『恋に落ちる確率』(デンマーク、2003)。かつてとても深く愛した人がそのことを記憶していないというような悲しみは、誰にも伝えることが出来ない。その痛みを感じることによって、自分自身にとってこれほど切実でリアルな苦しみはないのに、その存在証明を得ることはおろか、誰にも理解してもらえないし、理解してもらう手立てがない。

そういう悲しい思いを、生きていれば、必ずたくさん経験していく。


『時かけ』という作品自体にまとわりついた僕自信の記憶に(これは作品とは関係なく)、僕は何度でも立ち返る気がする。それでも、また見たいです。

ストーリーの中には出てこないけれど、終わり近く、真琴、功介、千昭の3人が過ごした時間のフラッシュバックのシーンで僕は泣いてしまう。アジサイの濡れる雨の中3人で帰ったり、七夕の笹(?)を持って歩いてるところ。

もう会えないかもしれないけど、ちゃんと記憶しているから。

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『パプリカ』のDVDは5月23日。こちらもとても好き。

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たべたべ

青森のおいしいおやつをご紹介。その名もアップルスナック。

Akaringo りんごをスライスしたものをさくっと香ばしく高温で乾燥させたものです。乾燥には油を使っているそうですが、ポテチのようにベタベタしません。減圧して加工というのもポイントか。そうとう工夫を凝らして生まれた製品のようです。

塩味のものもあるそうなのですが、僕はスタンダードな赤袋を。甘みよりもすっぱさを愉しみたいおやつ。

ホームページにはりんごについての豆知識などもあり、素朴に楽しめます。

僕が以前過ごしたタスマニア島にはフルーツレザーというおやつ(乾燥させたフルーツを薄く輪切りにする。レザーのような模様、色合いになる)がありました。こんな感じだった気がする。チップスはさくさく&さっぱりがおいしいね。

ごちそうさま!

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連休の候

連休。ここ二日をお休みにしたら、とても長い連休ね。

僕は連休が終わったら発表が二つあります。一つは授業。一つは研究会用。どっちも特にこれといって話せることはないのですが、話すからには何か少しくらい実のあることを言いたいものです。だから連休はその準備に当てるつもり。

去年の連休は『イタリア映画祭』のために連日有楽町に通っていました(先日は有楽町から帰ってくる電車の中で切符をなくして精算して帰り「僕は何歳だ」と反省すること頻り)。

一昨年は図書館に本を返しに行っています。その前の年はマイクスタンドを買いに行っていました。何やってるんだ?

Floracion 連休はお天気に恵まれるといいですね。お出かけする人、帰省する人、発表の準備する人、みんながはっぴーでありますように。

そして「外国にいるから日本の連休は関係ない」という人もはっぴーでありますように。

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