« 2006年9月 | トップページ | 2006年11月 »

2006年10月

みずうみ

みずうみ miss me when i miss you

 君は約束された場所へ向かう列車に乗る。古さを感じさせるこの列車の床はリノリウムではなく、木の細長いパネルを張り合わせたもので、随所たわんでいる。
 こう見えてこの列車は国境を越える。月へだって行けるかもしれない。乗客は少ないが、大きな荷物を抱えた人が多い。
 発車のベルが響き、列車は喘息患者のように苦しそうな息づかいで動き出す。窓越しに別れを惜しむ人達があり、プラットフォームの先端では見送りの香が焚かれている。
 やさしい人に出会う割合も、意地悪な人に出会う確率も、大体は不変だ。あとは君の素養や性格、才能や容姿がほんの少し。でも、どこへ行っても楽園なんてない。君が神か、独裁者にでもならない限り。
 レールは大きくカーブを描いて、湖の岸を滑ってゆく。上限の月が遠く、君の横顔を照らす。今日はもう遅い。本を読むのなんて、また今度でかまわない。
 君はかつていた場所を懐かしく思いかえすだろう。誰も君の事を思い出さないかもしれない。けれど、本当に大切なことは、君が誰かのことを愛おしく思いかえすことなんだ。

|

フーガの技法

フーガの技法 Die Kunst der Fuge

 かほりからエアメールが届いた午後、僕は京王線の各駅停車に乗ってCDを買いに行った。それがかほりの葉書に記された指令であり、その他には時候の挨拶も書名も何もない葉書だった。ドレスデンの消印だけが手がかりだった。「グレン・グールドの『フーガの技法』を買いに行って」と、ただそれだけ。
 僕はクラシック音楽には、というより音楽全般には詳しくないし、CDを滅多に買わない。そもそも音楽を余り聴かないし、本だってそんなに読まない。そんな僕は2年前、音大生だったかほりと会って、彼女の話(外国の古い映画や小説の話)を聞き、彼女の所属したオーケストラのコンサートに足を運び、何度目かのデートのあとで、彼女の家のベッドで一緒に眠った。
 かほりは四才からヴァイオリンを習い十六才でヴィオラに転向した。それがどういうことなのか、僕には分からなかったけれど、ヴィオラという楽器を先天的に好きなんだと思う、と彼女は僕のペニスを口に含んでそう言った。さっきも言ったように、僕は全く音楽に詳しくない。ヴァイオリンとヴィオラの違いもよく分かっていなかったし、今でも相当怪しい。けれど、「そんなあなただから良いのよ」と、かほりは僕の胸に耳をあてて言う。音楽に詳しい人が相手だったら気疲れするでしょう。どんな演奏でも「いいと思うよ」って誉めてくれるあなただから良いんだわ。二才年下の彼女にそういわれて、そんなものかな、と思ったことを憶えている。随分昔の様な気がする。
 かほりがドイツへの留学を決めた時も僕は取り乱すことなく心から祝福することが出来たと思う。ドイツ政府の給費留学生として、彼女は2年、長くて3年ドレスデン国立音楽院のマスターコースに参加することになった。彼女のスーツケースをトランクに入れて、僕は中古のフォルクスワーゲンで彼女を空港まで送った。かほりの抱えているヴィオラの方が僕のコンバーティブルより高いことは、僕たちの間でくり返された笑い話だ。
 出発ロビーの喫茶店でコーヒーを飲んだ後、搭乗ゲートの手前で僕達は抱き合った。「わたし、手紙もメールも書かないわよ」とかほりが瞳を伏せて言った。「それでかまわないよ」と僕が答える。最高の笑顔を浮かべた彼女が僕を見上げる。「あなたのこと、とても好きよ」
 僕は井の頭線に乗り換える。空気のような僕との関係がかほりを不安にしたのではないと、僕は確信している。ただ、彼女は僕にグールドのピアノを聴かせたかったのだ。
--
 カメラがないので写真もなく、テクストでおおくりすることと・・・。まあ、たまには、こんなのも。
 僕は2003年に大学院に入ったので、その前の年の暮れ頃から試験を受けました(二つ合格したので、近い方に通っています。世界史は必修じゃなかったよ)。
 かたっぽの試験の帰り道、普段乗らない路線の電車を待ちながら、することないな、と思ったの。で、手帳に短い小説を書いたのが始まり。それが手帳小説です。その日から一日ひとつずつ書くことにして、1週間くらい書いていました。そのあとは、特に期限は定めずに、だらだら書いたり、やめたり。これは、一番最初に書いたもの。駅のベンチに座って書いていました。
 ちなみに、大学院の試験(二次)は面接なので、事前に論文を提出して、それについての質疑応答が成されます。その論文のタイトルにフーガの技法という言葉を使っていました。この後僕はグールドのCDを買いに行きました。バッハの『フーガの技法』は、オルガン曲集ですが、グールドはピアノでも演奏しています。ここでは、それに言及しているわけですね。

|

カメラが・・・

僕愛用のデジカメがへそを曲げてしまいました。

電源を入れて格納されていたレンズが出てくるのですが、そこからもう戻らなくなってしまった。困った。

|

冬の朝、突然に

 まばゆい光の海の中で、おぼれる夢を見た。

 冬の朝、突然に僕は部屋にひきこもりはじめた。啓示を受けたように、何の疑いも覚えずに。水は水道から、食べ物は無くなったらまた考えざるを得ないが、目的も無く、この部屋の中に留まっているので、あえて活動する必要性はない。ただ、じっと、心の中の嵐のようなものが過ぎ去るのを待つしかない。部屋に閉じこもったというよりも、部屋の中の孤独を深く愛したのだ。
 僕は随分早起きになった。ネットサーフには飽きたが、部屋の中で出来ることといえばそれくらいしかなかった。9時になると、株式市場のマーケットボードをじっとにらんで、午前の取引が終わると、食事にする。一日に二食しか食べなくても僕は健康でいられる。12時半、午後の取引が始まる。マーケットの数字は僕よりも躍動的で、有機的なうねりを見せて点滅する。マーケットボードが動いている間、僕は孤独から解放される。波を眺めている、僕という視線。まなざし。正直なところ、何と呼んでもかまわない。
 世界は僕一人いなくても、全然平気だし、僕も世界などなくても全然平気だ。そのことを皮膚感覚として理解するためのフェーズが、今僕を包んでいる。それを、自信と呼ぶのだろう。
 僕はこのドアを開けて出て行くだろう。まだ、少し先のことだ。でも、僕は何も恐れないだろう。世界は僕の主観に依存して存在しているから、僕は世界に脅かされることはない。僕が消えて、僕の世界が存在しなくなったときに、あえてまだそこに残存している世界は、他人の主観の中の空や、陸だ。そこに僕がいないことは、僕に脅威を与えない。
 僕はこの部屋を出て、遠くまで飛び立つだろう。冬の朝、突然に。Ciw_1

|

出会えず・・・

ニルヴァーシュを探しに出かけた私の休日。

出会えませんでした。

そんなわけで写真もなし。そのかわり、マノ・ネグラの『パチャンカ』を購入。そしたらこれが、かっこいい。

帰り道の空気は微かに、冬の訪れを感じさせました。秋らしいことは何もない秋でした。言葉だけが、心を軽くする魔法のように感じられた秋でした。

--
スロウ slow

 砂になってしまった葛城さんを、僕は刷毛で丁寧に集めて、手のひらに包むことが出来るくらいの大きさのガラスの瓶にさらさらと流し込んだ。それから、本棚の文庫本を2冊抜き取って、開いたスペースにその瓶を置いた。
 この美しいグラニュー糖のような粉末が、かつて葛城さんその人であったことは、疑いを入れない。
 それからというもの、僕はどこにいても葛城さんがそこにあるということを、感じ、確信できるようになった。それは心の中に思い出が生きている、というようなものではなく、たてば疲れた体を引きずって部屋に辿り着くと、そこに彼女は在るということだ。
 もちろん、葛城さんと言葉を交わすことや、彼女の意見を聞くことはもはや出来ない。けれど、僕たちが出会ったことの記念として、証として、僕の本棚に、彼女は在る。

|

季節柄

コートを着たものか、どうか、悩みます・・・。昨日は失敗したし。Vortex

9時ごろ家を出て学校へ行く。さわやかな風が吹いていて、SupercarのStorywriterを爆音で聴きながらバスを待つ。心が吹き飛ばされるね。これは、『交響詩篇エウレカセブン』というアニメの中で、印象深いシーンのBGMとして流れていた曲です。この曲の入っているアルバムは『HIGHVISION』という2002年の作品なので、何年か前のものをアニメが取り上げたことになります。わざとなんだろうけれど、英語みたいに聴こえるのに日本語の歌詞です。

『エウレカ』は知ってる人は楽しめるサブカル的な知識や、メジャーに素敵なネーミングがちりばめられているので、「あ、もしかして・・・」と考えながら楽しめました。

先日手帳コーナーを覗いてきました。Delfonicsの手帳は、中身の台紙が今まで僕が使っていたものが売り場になかったので、別のお店を探しに行く必要があるようです。僕のほしいサイズではありませんでしたが、グレンチェックのものがあり、素敵でした。僕は真っ白のレザーのものを選びそうな気がします。

明日は久しぶりに一日ずっとお休みします。勉強もせず、お出かけして自分を甘やかす日なのです。手帳を見たり、服を見たり、いろいろするつもり。そして、『エウレカ』のニルヴァーシュのプラモデルを探してきます。

まさか、論文が書けるまでは作らないと思うけれど・・・。

|

ルームランナーを知り尽くしている!

僕の好きなアーティストが紹介していたOK GOというバンドの映像。You TUBEで大人気!

こ、これは。ルームランナーの魅力を余すことなく伝えている。通販か?

|

のびのび。

今日は一日冷たい風が吹いていました。

僕は午前中家で作業して、午後から学校に行き、指導教員の先生と論文についての話(かなり厳しい内容でした)をして、寒いので帰ってきました。

はっぴぃと散歩に行って、チョコレートを食べつつ(最近甘いものをよく食べます)、さあ、勉強でも、という気分。はっぴぃはのびています。のび犬です。のび太じゃないよ。Nobiinu

|

愛ならばここにいる

愛ならばここにいる fine arts fly

Fineartsfly  「空とぶファイン・アート展」のあとで僕達はお茶をする時間もなくそれぞれ反対方向へ向かう列車に乗る。
 空想の自転車はペダルに加えられた力が後輪に取り付けられた翼に伝わる仕組みになっていて、翼ははばたくけれど、決してこの自転車が大空へ浮かび上がることはない。
 薄暗い照明のヨーロッパ風の側廊がどこまでも続いていたならば、僕たちは離ればなれになってしまうことはなかった。
 君をのせたオレンジの車両を見送りながら、もう二度と会えないみたいに悲しい気持ちで僕は手を振った。愛ならばここにいる。その証拠にほら、僕は君の髪の香りを記憶している。


--

久しぶりに友達に会った。文学好きな友達。僕なんかより、ずっとよく本を読んでいて、小説も書いているそう。でも、読ませてもらったことはないんだな。『そういうのって、発表しなきゃ意味ないんじゃないの?』といいかけて、『そういうお前はどうなんだ?』と考える。

|

犬は寝るのが仕事です

先日トリミング(散髪)にいったはっぴぃ。

まずは、行く前の雄姿から。Hirune
布団の上で寝ています。家中に昼寝スポットは数多く、その時家にいる構成員の動きを監視できる場所で寝ていることが多いです。僕は家にいることが多いので、四六時中監視されています。

思いもかけず、散髪命令が下り、僕が連れて行くことになりました。いまやっておかないと、冬にはなかなかいけない(寒いので)。これで、今年の散髪はおしまいです。

続いて、帰ってきたはっぴぃ。
Akubi すっきりしましたね。眠いのは相変わらず。あくびしているところ。


はっぴぃが寝てくれるおかげで、お兄ちゃんはお勉強できます。午前三時に思い立ったように散歩に行くのは、やめてください。


それから、最近好きなマンガ。『よつばと!』という作品です。タイトルの意味が分からないあなた、是非手にとって見てください。


ほのぼのする漫画です。絵が上手いのも僕ごのみ。はっぴぃが子供のころ、こんなだった気がする。今5巻まで出ています。

|

華麗なる逃避行

 いじめを苦にした自殺が相次いでいる。いじめそのものはなくならないし、それに対して外側からどれだけの措置が取れるのか、ということには議論が尽くされるべきではある。けれど、それが完全となりえないことを前提としなければ、「私たちはこれだけ手を尽くしたけれど、救えなかった」ということになるだろう。謝罪はもう良い。

 僕は、目の前にあるいやな事から逃避出来ることを、自らの美徳としているところがあって、それ自体が問題の解決にならないということは、改めて指摘されるまでもないが、状況の改善よりもむしろ、心境に変化をもたらすことを主眼としている。『君子危うきに近寄らず』を、座右の銘としながら、それでも案外そういうふうに出来ない自分を、時々笑って照れる。

 学校に行きたくない、会社に行きたくない、とか状況はいくらでも想定しうる。そして「行かないのも、ありかな」、と。世間のことはいざ知らず、あなたには学校に行かなくても、仕事に行かなくても、幸せになり、気持ちよく生活する権利があるし、理由もある。他でもないあなたが、わざわざ嫌な目に逢いに行く必要はない。

 部屋にこもってもいいけれど、ずる休みして外を出歩くのは案外気持ち良い。誰かに見つけられるのでは、というスリルもあるけれど、そんなときに弁解する義務はない。学校よりも大事なことは、余りある。

 問題の解決にはならない。現実からの逃避でしかない。そうかも。でも、解決していない問題は、解決される可能性があるし、逃避された現実は、客観化してこそ整理される。どうせ、解決していないことの方が絶対多数。死んで別れを告げるこの世界だ、一日逃げ延びても罰はあたらない。

 逃避せよ。優雅に、美しく、威風堂々と。

|

kick start my heArt!

学校に行きたくない、会社に行きたくない、そんな朝聴くと元気になる曲:

Chappie/Welcoming Morning
Savage Garden/Affirmation
XTC/Mayor of Simpleton
The Yellow Monkey/太陽が燃えている
小沢健二/愛し愛されて生きるのさ

なんで、こんなものを書いたかというと、まあ僕も朝はやる気出ないので。Chappieのこの曲が分かる人は、相当マニアックかも。オザケンのLIFEは生涯で最もよく聴くアルバムに入りそうですね。8番目くらいに。

BPMが120から132くらいの曲がいいような気がする。あくまで、適当に言っているので真剣に取らないように。

|

calling

詩を書くので、詩人。
詩人なので、詩を書くのではなく。

そういう、当たり前なことを忘れてしまうと、
何者にもなれやしない。

|

花の水彩

僕の部屋にある、水彩画。僕の好きな、水彩画。
Painting

|

手帳のお話

僕は手帳人間です。

手帳がないと落ち着かない。

予定を書き込むだけじゃ物足りず、絵を描いたり、気になる本からの引用をメモしたり、色を塗ったり、シールを貼ったり、チケットの半券を貼ったり、新聞(雑誌)記事を貼ったり、とにかく全て僕の琴線に触れたものは手帳に集約されるのです。

そうすると、日記(も別にあるのだが)同様に、その時何をして、何を考えていて、ということから、誰といて、どんな服を着ていたか、ということまで思い出せてしまう。

で、そろそろ来年の手帳が売り出されている頃ですね。ここ2年間はDelfonicsの手帳を愛用しており、今年も探しに行きますが、毎年カヴァのデザインやカラーが違うので、気に入ったものがあるのか心配しています。Diarios
左が現行の2006年のもの。右が2005年のもの。

初めてDelfonicsを使った年は真っ白の手帳でした。メモ欄(日付の入っていない場所)が少なくて、ちょっと心配していました。

左は、今年あまり気に入った色が見つからなかった上、フランス語で『日々』という変な文句が入っていたので、ちょっとひきましたが(Delfonicsはそういうのやめてほしい!)、機能性なども高く、何しろ慣れていたので買っちゃいました。

どういった巡りあわせか、いつも渋谷の銀座線を出たところ(東急)にある伊東屋で買っていますね。

貼ってある黒いステッカーは僕の愛するBurberryのもの。これを貼ると、まるでBurberryの手帳のようです。違うんだけど。

新しい手帳を買うと、9月末からの予定が書けるようになっているけれど、新年まではずっと今年のものを使います。この余分なページは僕のお絵かき帳として使うので。でも、年末に新年の予定などが入ると、二つを併用するためめんどくさいです。

それから、手帳用のペンは三菱UniのSigno0.38mmと決まっています。

好きなものなので、随分長く書いてしまいました!

|

さよなら。レントン、エウレカ。

やっと見終わりました。『交響詩篇エウレカセブン』


長い、長い旅だった気がする。


全50話という、かなりスケールの大きい物語ですが、その中で絶対の悪という人物がいません。どちらの立場もありえるんだろうな、と思わせるところが不思議です。


Psalms of Planetsという訳題にもあるように、最終的には環境としての惑星との対話という形に集約されていくのですが、最終回はちょっと不満も残りました。


それでも、「これもありかな」と思わせるところがすごい。


ロボットアニメとはいっても、キャラクターの魅力が素晴らしい。2006年3月の東京国際アニメフェアではメインアニメーターの吉田健一さんがキャラクターデザイン賞を受賞されています。また、脚本も賞を取ったほか、優秀作品賞も受けています。


吉田健一さんのホームページにもすてきなイラストがたくさんあるので、是非覗いてみて下さい。


ロボットがサーフィンしちゃうという設定もすごくて、動きもかっこいい。いろんなところにちりばめられている秘密もこちらの好奇心を刺激する。当初は、ちょっと子供向け過ぎるんじゃないの?とも思ったのですが、分からないまま突き放すのではなく、段階的にストーリーを構成していくあたり、脚本がいいのか、物語る行為としてよく出来ていると思います。

Cielo

レントンとエウレカが幸せになったことを祈る。

|

問題です

サボテンって、大きくなるとどうなるかご存知ですか?
Cactus
正解は、、、こんな風に木のようになるのです(ならない種類もあると思う)。幹の部分と葉の部分という風に、機能分化がされて、色も違いますね。花も咲いていますね。


何が、というわけでもないけれど、生き物ってすごいのです。星から見れば生き物は小さいから、生かされているというのは本当だと思う。生かされているというのは、生きててもいいよ、ということです。

|

会う人ごとに

『交響詩篇エウレカセブン』の話をしまくっている私。すっかり心奪われている。

僕の好きなエピソードは26です。他にもいいの、いっぱいあるのですが。

とはいえ、まだ見終わっていなくて、でもなんとなくこういう方向に向かっていくのかな(向かってほしいな)、という希望が生まれてきている。

ね、風が吹いてるって、なんて不思議なんだろう。


近いうちにプラモを作るのでしょうね。ニルヴァーシュの。Prado

先にここで書いたスタフォードの本を着々と読みながら、やはり18世紀を研究対象に選んで自分の嗅覚を誉めてあげたい。誰も知らない18世紀が、発掘されるのを待っています。十八世紀研究に取り組む人を心より待っています。啓蒙主義とか新古典とか、そんな上っ面だけの言葉で判ったような気になっているのはもったいないくらい素敵な1700年代です。

論文のタイトルは『José de Cadalsoあるいは、啓蒙のキマイラ』(仮)です。

|

階段の奏でる音楽

Escalera 坂が多い街を歩いていると、意外なところで階段を見つけることがある。

音楽は高い、低いの音の組み合わせで構成されていて、ある一定の比の元では、僕たちが心地よいと感じることに慣れた和音となる。

五線譜は階段のようで、音はそれを上がったり下がったりを繰り返しメロディーをつむぐ。

僕が心魅かれる『階段な音楽』:

Fly me to the moon
La vie en rose
Symphony #7 (Beethoven)

|

植物対話

Green_oranges どうしたわけか、僕の住んでいるところでは柑橘類が良く実ります。土が合っているのでしょうか。

植物も人も、大事にされるとしっかり育つ気がする。僕は以前ミニバラと同居していたことがあって、話しかけたり、丹念に世話してやると、とても元気でした。でも、少し家を空けて戻ってくると、憔悴していて、もう帰ってこなかった。

人は心が弱っているときには、植物や自分より小さい生き物を育てるといいとある人が言った。自分の強さと弱さをしっかりと確認することが出来るからかもしれない。何が良くて、何が気に入らなくて、何が捨てられないのか。

僕もまた、植物を育てよう。Fastidio Universalの源泉としての僕で、良いわけがない。

|

引き続き、空は青い。

連休二日目。楽しい日曜日を過ごされましたか?Sky2

僕は上野でやっているダリの回顧展を見てきました。普段は学生という身分の特権として(お金はないけど時間はある)ウィークデイに行くようにしているのですが、今日は無謀にも天気の良い日曜日に行ってしまった。

そして、案の定。

まず、入場前に1時間並びました。館内もすごく混みあっていて、中には人の頭の隙間からちらりとのぞくことしか出来ない作品もありました。

今回持ってきている作品の多くは、スペインのフィゲラスにある彼の美術館のものなので、僕はすでに2度訪れたこともあり、大体は見たことがあるものでした。とはいえ、はじめて目にしたものもいくつかあり、大変興味深かったです。

許すことなら、ウィークデイにのんびりと、時計を柔らかくして鑑賞してほしいです。

美しい青空と、葉擦れの音、心地よい風。

そんな日曜日でした。

|

秋空

Sky 昨日のすごい雨とは一転、気持ち良い青空が広がった今日。当分、空と僕の散歩写真が続きます。

温度も湿度もちょうど良い。花も咲いてるし、風も心地よい。

幸せ。

午前中は犬のえさをとりに病院へ。午後は学校へ。

我が家に大きな液晶ハイヴィジョンテレビがやってきました。映画のようだ。天気予報さえ美しい。

|

知ってください。

僕の家では犬を飼っていて、本当に家族の一員です。僕は下に弟や妹はいませんし、まして子供もいませんが、はっぴぃの調子が悪ければ心配もしますし、とても気にかけています。

世の中ではたくさんの犬(猫)がペットとして飼われながら、飼い主の側の理由で捨てられたり、虐待されたりして、保健所では本当にたくさんの子達が処分と称して殺されているという話も聞いています。悲しいことです。

広島県のある動物テーマパークで、犬たちが劣悪な状況で、食事も水も与えられず、狭い折の中に閉じ込められていたことが発覚し、犬たちを救うべくボランティアの方々が奮闘しておられるそうです。

そんなことはたくさんあるケースの一部なのでしょう。動物もかわいそうだが、もっと酷い状況におかれている人間もたくさんいるでしょう。わかっています。そして、思うのです。自分の目につくところから、変えていくしかないのだと。人によっては医療ボランティアだったり、介護ボランティアだったり、教育プログラムだったり、地雷撤去だったり。僕は、特に犬に近い場所にいるだけですが、だからこそ、僕は立ち止まったのでしょう。

目を背けたくなる惨状です。どうして、こんなになるまで、と思わずにいられません。不快に思われるかもしれません。でも、紹介させてください。

Resucue

僕は偽善めいてるかもしれない。

僕は人道的じゃないかもしれない。

僕に出来ることは、ささやかすぎて、何の助けにもならないかもしれない。

でも、そんな僕に免じて、どうぞ知ってください。

そして、一秒で良いのです。この子達のために祈ってあげてください。

お願いします。

|

秋の香り

On_campus 学校を歩いていて、秋の香りがする。

そのうちにまた、金色の落ち葉を踏んで、教室へ向かうのですね。

金木犀だけじゃなくて、他にもたくさん良いにおいがする。

学校の本屋さんで、バーバラ・M・スタフォードの本を3冊購入。どれも4000円くらいでした。嬉しくって、早く帰ってきてしまう。ベイコンの『ノヴム・オルガヌム』も購入。

今日、論文関係のお告げが降ってきました。キメラ(キマイラ)という空想上の動物がいます(ギリシア神話)。ベレロポンという勇者に殺されます。ヨーロッパ言語では奇想をキメラと呼ぶこともある。僕の論文のタイトルにこれが入りそうな気がします。

Google Earthで楽しむ10月初めです。

|

レポート

眠い、眠いと弱音を吐きつつ、今日が締め切りのレポートを書き上げた未明。送信ボタン。

強い雨が降っていて、交通機関が遅れる。

レポートの返事が早速来ていて、出来は良くなかったのに随分誉めてくださっている。

夕刻、学校に行く電車で、降りられないくらい混んでいて、でも中ほどにいたのに出口そばまで移動して通路を作ってくれる人がいて嬉しかったです。

Sv明日死んじゃうとしたら、何するだろう?と何度も考えて、やっぱり本を読んでいるんだろうな、と思った。 もう明日で終わりだよ、何するの、というときに、そう思えるといいな、という希望が半分だけど。腹を立てたり、泣いたりするのも時間がもったいない。

|

校舎の破壊。

Pabellon 昨年度使っていた校舎が老朽化のため改築されるようです。とはいえ、夏休みと冬休みの間に、学生には何の連絡もなくことをすすめようとする大学側に強い不信を覚える。早く卒業しなくては、と思う瞬間が何度もある。学生から乖離した大学運営なんて、おかしいのに。

|

« 2006年9月 | トップページ | 2006年11月 »